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天球とは、人間が仮に考えた無限に大きな球体でそこにすべての宇宙の星の地図を描いた
ようなもの。宇宙に比べたら地球なんて小さい小さい。
私たちは地面が平面だと思っています。地球は小さいと言っても私たちにとってはすごく
大きい。だから平らな地面より上のものしか見れません。
この宇宙空間を一つの平面(水平線)で半分にすることが出来ます。
一度に天球の半分しか見れないのです。地面より上です、あとは地面より下にあって見え
ない。
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地球の日本にいる人の地面を木の円板で表現してます。その地面に乗って地球と一緒に回
るとどんな動きになるでしょう。斜めに回りますね。ちなみに地球は西から東へ自転しま
す。北極から見ると左まわりです。回っていくと景色が変わります。ただ私たちはまさか
地球が動いてるとは思っていませんし、自己中心的な人も多いです。
では地面の方を固定すると、天球が東から西へ回っているように見えます。
これが星の日周運動です。中に入っている人形のつもりになってみてみましょう。
南の空を見るときは北の方からのぞいてみましょう。
星が左から右に動いていきます。東の空を見たい時は西の空から人形越しにのぞいてみま
しょう。星が右上がりに上ってきます。上る角度は35度の緯度の地方なら55度で上っ
てきます。北の空では北極星中心に回転して、沈まない星があります。周極星といいます
。季節によって位置が違うだけです。
北の空の回転のほぼ中心にはちょうど北極星という星があります。北の空では北極星中心
に時計と逆回りに星が回っているように見えます。
東の空では星が上ってきます。太陽も同じですね。そして南の空を通って西に沈むのです。
星が真南に来た時をなんちゅうといいます。その時が一番高度が高くて、これを南中高度
といいます。南中高度は星によって決まっています。夏の星座のさそり座は南中高度が低
いです。冬のおうし座のスバル(プレヤデス星団)は南中高度が高く、見続けていると首
がいたくなります。天球にも天の赤道を中心として、緯度があります。赤緯といいます。
赤緯がー60度くらいの南十字は、日本では見えません。いくら天球が回転しても地面の
上には現れないのです。(沖縄で一部が見えます)だからこれを見るには南半球オースト
ラリアなどに行くといいでしょう。そのかわり北極星は見えなくなります。
天の赤道にある星の南中高度は90−緯度35=55度です。
赤緯は天の赤道をゼロとし、北半球を+90度まで、南半球を−90度までで表します。
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太陽の通り道を黄道といいます。星占いでは、この上にある12の星座が出てきます。
太陽が何座にあるかが占いでは重要だったのですね、見える星座と、生まれた月は一致し
ないのもそのような理由からです。
太陽がある方向では見えませんから。反対側の星座が見えるわけですね。ですから本物の
天球儀では黄道に日付が入っていたりします。
黄道と天の赤道が交わるところが2点あります。春分点と秋分点です。春分点は赤経の
基準となる位置です。おとめ座のあたりです。
この天球儀ではオレンジ色で示しています。黄道は黄色で引いてあります。
赤経は角度ではなく、24時間で表します。春分点はうお座のあたりで0h(時)です。
秋分点はおとめ座のあたりで12hです。24hでもとに戻ります。
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ペルセウス流星群について。
毎年8月にくるペルセウス座の流星群の放射点(輻射点)を赤のXで示しておきました。
ペルセウス座はカシオペアの下ぺガスス座との間にあります。
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posted by レンズマン2 at 06:40|
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