子供向けのイチゴジャム、ライブラリー豊富なアルドゥイーノ、LINUXを基本にしたラズベリーパイ、この3種のうち
子供の入門向けマイコンはどれがいいか考察してみる。
左上がIchigoJam、その下がアルドゥイーノ、右上がラズベリーパイZeroWH
右下がラズベリーパイ3B+である。
まず価格がイチゴジャムは1500円程度でこれにグラフィックボードを乗せると
さらに1500円、合計約3000円である。
次にアルドゥイーノは2900円、ラズベリーパイはいろいろあって上のZeroWH
で約2000円、ZeroWなら1300円、ただのZeroは600円、モデル3B+は約5千
500円である。
イチゴジャムはBASICでインターネットはできないテレビのRFアンテナ端子を
使う。グラフィックボードを乗せればカラーで自作ゲームなどが楽しめる。
セーブできるプログラムの数は少ない。キーボードは昔のPS2である。
純粋にベーシックのプログラム言語を教えるにはいいと思う。ファンのサイトで
いろいろなプログラムなども手に入る。4.3インチモニターは秋月で2700円で
あるが、ネットで1600円で手に入れることもできる。車載モニターをはずして
流用できる(もともと車載バックモニター)なんだかんだで5,6千円かかる。
イチゴジャムにグラフィックボードをのせたところ
アルドゥイーノはパソコンでプログラムを作って送り込む方式。ライブラリー
が豊富なので、C言語を知らなくてもプログラムを改造したりしていれば、自然
に覚えていけるだろう。やはり基本的なC言語に親しんだ方がBASICより実践的
だと思う。イチゴジャムからこちらに乗り換えたときはちょっと感動したものだ。
ラズベリーパイはよく知らなくて手をつけてなかったのだが、モデル3B+を購入
してみて、非常に感動した。小さなデスクトップパソコンである。一番高い価格
だが、コストパフォーマンスは逆に一番である。さらに安いZeroという選択もある。
入門用にはZeroが最適、ZeroWならネットやブルートゥースも搭載なので完璧。
人気が高いので品切れ状態である。カメラもつけられる。豊富なLINAXの財産を
享受でき、ラズパイ用のオフィスのインストールされている。Zeroでもラズパイ
には変わりない。すごいことだ。もちろん電子工作やプログラミングがマイコン
としてできるのは他と変わりない。
ラズベリーパイ3B+にカメラを装着したところ
以上述べたようにラズベリーパイは普通にデスクトップパソコンとして、また
プログラミングの用として、モーター制御やセンサーなどを使った電子工作用と
してというふうに3つの機能がどれも素晴らしい。
最近ではアルドゥイーノも無線LANモジュールや本体内蔵モデルなども出ている
ようでそちらも捨てがたいが、ラズベリーパイのように何でもできるとプログラム
作りには集中できないかもしれないので、ネット接続はできなくていいかもしれ
ない。どっちみちPCにはつなげてライブラリーをゲットし、自分用に書き換えて
からマイコン本体に送信する感覚がちょっと快感でもある。
追記:ひとつ忘れていたが、IchigoJamは自分でハンダ付けしてつくるキットと
完成品とが売られている。自分の作ったマイコンでプログラムを学んだり
ゲームをしたりすれば一段と感動的で楽しいことは確かだ。